訳者・編集者の確認を受けていない提案
訳が気になるところが後半に多くありました. 中でも, 内容の理解に影響しそうなものをピックアップします. もしこちらの勘違いだったらごめんなさい. -- ひ
数の長さ → 数の大きさ(size) / 多い → 大きい. あと up to and beyond 2^262144 の訳は OK?
ある状態を試して → 何らかの条件を{検査して|テストして} (test some condition)
それぞれの部分文字列を厳密に比較できる
↓
片方ないし両方の文字列の比較(範囲/対象)を部分文字列に制限することができる
(restrict the comparison to a substring)
…や、文字の両端 → …、文字列の片端や両端
原文ではこの段落でmessage-passingという用語を定義している. その一文をカットして, 以後のmessage-passingをのきなみ 「JavaやC++のシステム」等と言いかえているのはなぜでしょう?
意味がない → 意味をなさない (don't make sense; 「意味がない」という訳だと「無価値・不要」のニュアンスを感じてしまう).
「1つの…しか持たず」と書きながら直後に「すべて」と 言われてとまどう. メソッドを複数想定していることを伝えるために, 「特定子がすべて」 → 「どのメソッドでも特定子が」と補ってはいかが?
…あまり多くない
↓
高速なCommon Lisp処理系の開発に際して、
これを効率化するために多くの(quite a bit)努力がなされた
実際に → 実は? (英語はわかりませんが話の流れから)
特殊関数の実装 → 総称関数(generic function)の実装
「むしろ」は文脈に合わないのでは(原文 instead)
コードの外側から → 外側のコードから ?
スロットオプションが異なれば別のものと見なす
↓
スロットオプションごとに異なった扱いがなされる ?
(:initform オプションはあんな扱い, :initarg オプションはこんな扱い)
特定化という概念 → 特定度(specificity)という概念
共通のフローに → 共通の欠陥(flaw)に
スロットも…特定化される → スロットも…指定される(specified)
(condition-type ([var]) code) はイタリック
error-clauseはNILを返す → エラー節(error clause)はNILを返す (この改変はわざと?)
place … into restarts は, 「エラーから再起動へと復帰する」ではなく 「エラーから復帰するコードを『再起動』(restarts)に置く」では?
skip-log-entryの再起動 → skip-log-entry(という名の)再起動 (skip-log-entryを再起動するわけではない)
トップレベル関数から…を経て…に至るまで、実際にエラーが通知されるパスは
↓
トップレベル関数である…から、実際にエラーが通知される…に至るまでのパスは
ときに → 場合 (または, せめて「ときは」)
…のなかには…スキップしなくていいものもある
↓
必ずしもすべての…が…スキップしたいとは限らない
(「別のことをしたいアプリもある」という話だから「しなくていい」は変)
分かればいい → ほしい
skip-log-entry を削除 → skip-log-entry 再起動を削除
「…エントリを含んだログ解析アプリケーション」とは何? 「ログ解析アプリケーションにおいて、…だったとしよう」では?
文頭の「そうしておくと」を訳し落とさないでほしい. parse-log-entry をさらに書きかえたりしなくても, そのままで 「もっと大きなアプリケーション」の要請にも応えられる, というのが肝心な点. 接続詞を落としたせいでこの点が不明瞭になってしまった.
一目を置く人物 → 一目置かれる人物 ?
LOADが戻った後にIN-PACKAGEフォームでファイルをロードしても*PACKAGE*の値には
↓
IN-PACKAGEフォームを含むファイルをロードしても、
LOADから戻った後の*PACKAGE*の値には
「LOADの残りのコード」とは何? ロードされるコードのこと?
「*PACKAGE*に」はおかしい. 「*PACKAGE* の値が以前とは異なるものになっている状況で」の意味のはず.
実際にループの一部になるコード → 実際は(実質的には?)ループの一部であるコード ?
「デフォルト値を提供する。」に続く二文が矛盾して聞こえる. せめて, 「デフォルト以外の値を返すこと『も』できる」にしては?
よく見たら, 訳文の「ある特徴が…ではなく」は原文にない? この独自挿入はしない方がよいのでは? 「○○でなく××」と言いながら, ○○と××の違いがはっきりしない.
likelihood は「尤度」では (統計用語だとしたら)
取り出して設定 → 取り出したり設定したり
特定的な → 特定の/ なったら → なったので
最上位に…をロード → 最上位にある…をロード (?)
読みやすいものになるのは大きい → いくらか読みやすいものになる (?)
トラック番号がASCIIで表現されるタグIDもあれば…タグもある。
↓
ID3タグ中のトラック番号は、
番号のASCII表現で格納されている場合もあるし、…の場合もある。
…という制約をアプリケーションに課すことになる
↓
アプリケーションに実際に課される制約は…だけだ
インデックスが範囲に入る → インデックス 0 が(有効?)範囲に入る
再生した後で…になった場合は、曲の追加で
↓
再生し終えて…になった場合も、(その後また)曲を追加したら
列の名前と値のリスト → 「列の名前」と「値のリスト」
そのリストの値を持つ指定した列の曲が…されてしまう
↓
指定した列の値がそのリストに属しているような曲を…する(ことが要請される?)
1行のテーブルを持つ → テーブルの1行に対応する
「:song列」 → 「:songの行」
MP3クライアントは以下のURLになる。
↓
MP3クライアント{に対して|で}は以下のURLを指定(設定)する。 (?)
ブラウザにこの URL を入力しろということでは.
リストのシンボルの → リスト中のシンボルの
意図的に組み込まれたLispコードを評価する
↓
埋め込まれたLispコードを有意義に評価する/
埋め込まれたLispコードに対して意味ある評価を行う ??
FOOフォームのリストを…インスタンスで…コンパイルする
↓
html-compilerのインスタンスとともに各フォームに対してprocessを
呼び出すことにより、FOOフォームのリストをコンパイルする
「process-sexp-htmlへ渡されないフォームは、FOOコンスフォームの文法に マッチしないリスト、および、キーワードでないシンボルだけだ。 自己評価型でないアトムは後者だけだ。」みたいな感じ?
遭遇したときも → 遭遇したら (文意を追うためにはクリティカルと思う)
総称関数…完了だ
↓
すべての仕事は、総称関数op->codeの引数opを…特定化したメソッドによってなされる
計算済みの → (その場で?)計算された (let であらかじめ計算しておいてから変数を埋め込むんじゃなく, 式をその場に埋め込めるのがここのミソ)
さいごの方に一文訳し抜け? (This allows … to emit-html.)
特殊オペレータの名前を表す…への追加
↓
特殊オペレータ名(のシンボル)の属性リストにhtml-special-operatorの
エントリー(登録?)を追加すること
(短く「…名にhtml-special-operator属性を追加すること」と改竄したい気も)
この just は「だけ」じゃなく「まさにその, たったいま定義した」では?
attribute list と property list が訳文で区別できない. (場所によっては前者を HTML 属性と呼んでいる?)
マクロにおける2つの特色…使い分ける → (いま述べた)2種類のマクロ…区別する ?
1つのフォームかHTMLのマクロかのいずれか
↓
ある(片方の)フォームのHTML(の)マクロか、
別の(他方の)フォームのHTML(の)マクロか ??
マクロ名の(シンボルの)属性リストには、 html-macro属性の値としてマクロ関数を、 html-macro-wants-attributes属性の値として…真偽値を
展開すると何も残らないマクロ(展開時の副作用だけを目的としたマクロ)という 認識でよい? 訳注があるとうれしい.
Common Lispでマクロが → Common Lispのマクロで? (原文要確認)
(1) 訳注は正しいですか? (2) p.451 の中ほど過ぎでは, 「コードバミング」は避けるべき悲劇のような 書きっぷり. でも次の段落ではそのコードバミングをうきうきと説明しはじめる. 何か変では. こうかな? 「…したら、(話は/問題は/我々のすべきことは) 『必要な仕事以外は(or 余計なことを)一切しないようコードを局所的に 最適化する』というコードバミングに行きつく」
aとbの値がどの型に保持されて → どんな種類の値がaとbに保持されて (ついでに, 「宣言されており → 宣言されているので」 「正しく認識することができる → 正確に知っている」)